遺伝についてのまとめ

様々な色や形のあるベタの遺伝をまとめてみました。



メンデルの法則


まずは学校でも習うかと思いますが基本です。
これが分かってないと始まりません。

メンデルの遺伝の法則には大きく3つの法則があります。

【 分離の法則 】
2個1組の遺伝子が分離してどちらか1つが卵や精子に入ることを分離の法則と言います。
例えば
AAの遺伝子型の父親とAaの遺伝子型の母親から生まれる子は
父親からはAとAのどちらかが分離し、母親からはAとaが分離することになります。
それにより子は
AA、Aa、AA、Aaといった4パターン(実際は3パターンですが)の遺伝子の組み合わせになります。
よってAA、Aaの遺伝子型の子が生まれます。


【 優性の法則 】
対になった遺伝子には優性と劣性とがあります。
Aaの遺伝子型の場合Aが優性、aが劣性となります。
優劣となってますがこれは表現としての優劣であり遺伝力が弱いとかではありません。
どちらもしっかり50%の確立で遺伝します。
優性遺伝子を持つ場合表現はAになるということです。
例えば
AAとAaの親から生まれる子は上にも書きましたがAA、Aaの遺伝子型を持つ2タイプの子が生まれます。
しかし優性の法則により表現はAとして現れるというわけです。


【 独立の法則 】
それぞれの遺伝子が(色・ヒレ等)がお互いの影響を受けずに独立して遺伝するということです。

*これは特定の条件についてでメンデルが間違ってるという説もあるらしいけどよく分かりません。www


遺伝の法則における例外


・不完全優性
対となる遺伝子の間に優劣関係がない場合は両方が優性遺伝する。

・連鎖遺伝
同じ染色体上にある遺伝子で、互いに配偶されるため、独立の法則からはずれる。

 
   

その他


・抑制遺伝
 他の遺伝子の発現を抑制する遺伝子。
 カンボジアン遺伝子があることにより黒遺伝子の発現を抑えます。
 非赤遺伝子があることにより赤遺伝子は黄色の発現をします。

・遺伝子の発現タイミング
遺伝子発現には時間差が生じることがあります。よって成長にともなって色彩が変化するのもベタの楽しみでもあります。

・致死遺伝子
ベタの場合は、黒遺伝子と連鎖しています。この場合劣性遺伝子であるため他の色の個体と交配すれば正常に子をとれます。

・近親交配
兄弟やいとこなどの近親間での交配のことです。
一般的にベタの交配は兄弟間の交配が行われるため遺伝子はホモ(同じ遺伝子が対となる)の状態となります。
本来、生物は劣性遺伝子として生存に不利な情報を持っています。
これが徐々に発現してしまうため、生物としての生命力(繁殖能力低下や奇形の出現率など)に影響する事になります。
しかし優良形質(色やヒレなどの形状)も強化されていくため累代交配の面白さでもあり難しい点でもあります。



色素胞について


ベタは様々な色が存在します。
これらを形成するのは体表に存在する5つの色素胞の組み合わせにより発色しています。

・黒色素胞
・赤色素胞
・黄色素胞
・白色素胞
・虹色素胞

この色素は全てのベタの色に関係しています。


青系


始めに、ベタには青色の色素と言う物が存在しません。
青系の発色は体表にある5種類の色素胞の重なりの関係により青くみえるということです。
ベタの青色には大きく3つのパターンが存在します。

・ターコイズブルー(BB)
・ロイヤルブルー(Bb)
・スチールブルー(bb)

ちなみに理論上では3つの青系のペアリングをすると以下のような結果になります。

ターコイズ同士 ターコイズのみ(BB)
ターコイズとロイヤル ターコイズ(BB)とロイヤル(Bb)
ターコイズとスチール ロイヤルのみ(Bb)
ロイヤル同士 ターコイズ(BB)とロイヤル(Bb)とスチール(bb)
ロイヤルとスチール ロイヤル(Bb)とスチール(bb)
スチール同士 スチールのみ(bb)

ベタの青系の遺伝は不完全優性ですのでこんな感じになるというわけです。


黒系


黒系についてですが自分のようにソリッド系好きなら黒系の交配はなかなか頭の痛い品種の1つだと思います。
なぜなら黒色の♀は致死遺伝子を持つため子がとれないからです。
ようはソリッド系の交配で基本である同色同士の交配が出来ないわけです。
そのため実際は青系などの他の色の♀を使うことになり次世代には使用した♀の色が濃くでることになります。
したがって純粋な黒系の血統を作り出すことは現時点では限りなく不可能です。



黄系


黄系の発現には、赤遺伝子(もしくは非赤遺伝子を持つ)、黒遺伝子、イリデの発現遺伝子を持っていないことが必要になります。
黄色素胞以外発現しないことが理想ですが黒素胞が無いという事は透明化してしまうことになります。
そのためパステルホワイトとかける事で白みがかった黄色へと変化させます。
作出自体はそれほど難しくないです。
ソリッドとしてはパステルホワイトの影響が出てくるので拘りだすと難しいかな。






当情報は色々なサイトや書籍、経験から得た情報です。
また、ベタの遺伝に関しては現在でも解明されてない点も多々あります。
そのため間違いや古い情報などもあるかもしれませんことを御理解してください。
なお今後も随時公開していきます。


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