月の影響
〜月の満ち欠けと繁殖〜
はじめに
満月の夜に起こる様々な不思議な現象。
ウミガメの産卵だったり珊瑚の放卵だったり人の場合も出生率が高くなるなど
満月の夜には特別な力があるなんて話もあります。
生物は少なからず月の満ち欠けの影響を受けて生活してるのではないのか?
そんな思いからふと飼育してるベタで試してみれないかと考えて実験してみました。
実験の方法
とりあえずデータを集めるためにベタを用いて満月の夜とそれ以外の夜に繁殖をする
プラカット10pr、ハーフムーン5pr、インベリス2prを無作為に選出し満月の夜に繁殖する
プラカット10pr、ハーフムーン5pr、インベリス2prを無作為に選出し満月以外の夜に繁殖する
繁殖環境(水温27℃、水質pH5.5、繁殖スペース30cm規格水槽、お見合い期間2日)を統一
全ての繁殖セットに月の光が当たるようにする。
実験結果
満月時
産卵したpr
プラカット7pr、ハーフムーン4pr、インベリス0pr
満月以外
産卵したpr
プラカット3pr、ハーフムーン3pr、インベリス2pr
実験を終えて
プラカットに関しては倍以上に満月の夜の方が産卵成功した。
ハーフムーンに関しては特に大きな違いはなかった。
インベリスに関しては満月以外の夜の方が産卵成功した。
その後稚魚数も数えてみたが大きな差はなかった。
よりワイルドに近いインベリスの方が月の影響を受けるのではないかと考えてたが結果としては改良ベタの方が産卵成功するという結果に。
おわりに
ベタの個体差や性格も深く関わってくるので一概にこの実験が全てとはいえないが
今回の結果を基に結論するとベタの繁殖に於いて月の満ち欠けはあまり関係がないように思える。
しかし泡巣の大きさは満月の夜に産卵した方が大きいのは一目瞭然だった。
この泡巣の大きさが産卵成功に繋がったのではないかと思われる。
より大きな泡巣に♀は誘われるのではないかと考えウチでは満月の夜に合わせた繁殖を行うようにしてます。
何分データが少ないため今後も継続してデータを収集しまた改めてまとめてみたいと思います。